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厳寒の季節です。
お互いに体の冷えに気をつけましょう。
病人の体温が下がることは死に近づくことを意味します。
冷えた患部を温めて血行をよくすることが、
晩秋から厳冬を乗り切るヒケツです。
不調を訴える患者さんたちには、
とくに体のツボを温める「ビワの葉・温灸(おんきゅう)器」や
手軽で美味しい「梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)」といった、
昔「おばあさんの知恵袋」といわれた素朴な伝統療法をすすめています。
日本人には日本人の体質に合った
健康の知恵があることを忘れてはなりません。
これぞ、ゆったり健康法=スローヘルスの原点なのです。

退院後、せっかく、食事療法や代替(だいたい)療法を続けて
回復したというのに、とつぜん、
症状が悪化して亡くなるケースがあります。
いろいろ調べてみると、大抵が、季節の変わり目、
とくに寒さが厳しくなる11月ごろから2月ころに、アクシデントが多いのです。

僕たちの患者懇親会のスローヘルス研究会の趣旨について、
季刊会員誌の冒頭にいつも次のようなメッセージを送っています。
《「いのちの手帖」は心のマッサージ・マガジンです。
◆スローヘルスとは・・・温かくて和やかな健康法であり、処世法です。
「温和療法」と覚えておいて下さい。
本来、人間が持っている「自然治癒力」を大切にし、
「身・魂・心」のいのち丸ごとを考える・・・
この主旨で設立されたしなやかな集まりがスローヘルス研究会です。
その会員雑誌である「いのちの手帖」はポケット版の小さな雑誌ですが、
「心のマッサージ読本」として、気楽にゆったりとお読みください》

難病のガンといえども、眦(まなじり)を決して腹を切ったり、
うんうん唸って化学劇薬の苦痛に耐えることは早く卒業し、
薬草でも食事法、呼吸法でも応用できるものいろいろ工夫して、
もっと、人生を温かく和やかに過ごしていこう――、
こんな主旨で作った組織です。

そして、何よりも日常生活の基本を
以下の「温和力3原則」として大切にしよう、
それが、再発や転移を防ぐ近道だと確認しあっているわけです。

1・食べることも大切だが出すことが一番 (排毒)
2・冷えは万病のもと。心身を温めよう。 (温和)
3・ストレスをためるな。希望を持とう。  (希望)


えーっ? そんなこと分かっているよ、
こんな3原則でガンの再発や転移が防げるわけがないだろう――
という人も多いでしょうが、
これが守れないのが人間の弱さでもあります。
漢方薬にしても薬膳やマクロビオティックにしても、
難しい原理や理論はありますが、
この「スローヘルス」=温和療法の3つの原則を、
まず守って生活を続けていけば、
むやみやたらと検査漬け、手術責め、劇薬責めにあわなくとも、
延命できるっものだと、僕たちは考え、
また実践してきたわけです。

僕にしても毎年、寒さが厳しくなる年末に風邪を引いたりして体調を崩し、
スワッ! ガン再発かと大慌てしたことが何度もありました。
厳冬の夜、知人の葬儀に出て自らの命を縮めた
患者さんを何人も知っています。
気温の差が大きいので、こうした季節の変わり目には、
体調を崩さぬよう十分に注意してください。
体調が崩れてもあわてないで、
温和力、に加えて、排毒力、希望力の
「養生3原則」を思い起こしてください。

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